top of page

紛体塗装(パウダーコーティング)とは

有機溶剤や水などの溶媒を用いず、合成樹脂、顔料、添加剤などを粉砕した粉末状(固体)の粉体塗料を「粉体塗料」と呼び、粉体塗料を使用して行う塗装を「紛体塗装(パウダーコーティング)」と呼びます。

 

被塗物には、主に静電粉体塗装法(吹き付け塗装)もしくは流動浸漬法(浸漬塗装)の2方法にて塗料を付着させ、その後高温で焼付乾燥を行うことで塗膜を形成します

 

​紛体塗装には、下記のようなメリットがあることから、工業塗装方法として多用途で利用されています。

紛体塗装のメリット

​高品質

有機溶剤に溶けにくい高分子量の樹脂が使用可能であり、その特性により優れた耐候性、耐薬品性、耐食性を得ることができます。

また、液状塗料に比べ溶融粘度が高いため、一回の塗装で厚膜を得られることで軟性・耐久性にも優れています。

​低コスト

紛体塗装は、有機溶剤を用いないため塗料を再回収して利用します。

有機溶剤の選択や調整も不要なことから、塗料を塗装機にセットするだけで済み、塗装作業性に優れ、塗装の自動化や省力化が可能です。

また、上記のとおり塗装の耐久性が高いことから再塗装が減り、ランニングコストの低減も期待することができます。

結果として、高いコストパフォーマンスが得られる塗装方法となります。

​環境に良い

有機溶剤を用いないことから、VOC(発揮性有機化合物)の排出がなく

​人体や環境に優しい塗装方法と言えます。

bottom of page